3D Printer

3Dプリンター:①必要なものリスト

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3Dデータを現実化するため、3Dプリンターとその他もろもろを買いました。

揃えたもの

今回購入したのは3Dプリンターを含む8点。

全てアマゾンで揃えました。こんなにでかい荷物になって届きます。

以下、8点の詳細です。

・ELEGOO MARS 2 PRO 3D PRINTER

アマゾンで3万円くらいで買えます。3Dプリンターには主に、熱で硬化させるタイプと光で硬化させるタイプがありますが、これは後者です。この選択の決め手は、普段から研究で光加工を行っており、光のポテンシャルを信じているからってところです。

付属品

ビルドプラットフォーム:造形物ができあがる土台みたいなものです。

レジンタンク:レジンを詰め込んでおきます。

マニュアル:これだけあれば、特にネットで調べずとも3Dプリントを実行できます。

電源アダプタ:100-240 V対応です。

・二次硬化用UVライト(ELEGOO MERCURY)

3Dプリンタで物体をある程度まで光造形した後に洗浄を行い、さらにもう一度光照射するためのUVランプです。これは6000円くらい。中央に回転台がありますので、造形物が回転されることによって均一に光照射されます。土台中央のフタを取り除いた位置にある窪みにターンテーブルを設置する際、ペンチを用いないとフタがとれなかったのでご注意を。

・親水系レジン(NOVA3D PRINTER RESIN)

レジンとは樹脂のことです。1000 gで5000-6000円程度。疎水系レジンを選ぶことも可能です。ただし、その場合は後の洗浄工程でイソプロパノールが必要になります。イソプロパノール(IPA)はキラル化合物分離のためにHPLCで使用しておりましたが、独特な匂いがあります。したがって、狭い部屋ではIPAを使いたくないと思い、こちらのレジンにしました。

・キムワイプ3セット

無事、家にキムワイプ置いているタイプのオタクになってしまった。。。

・マイスコニトリルグローブ(ホワイト、パウダーフリー)

レジンを素手で触るのはやめましょう。といってもレジンの化学式が分からないんですが、念のためです。

・ろ紙(”極み”、エコ・ミニ・ストレーター)

3Dプリンターでレジンを固めた後に、余ったレジンは再利用できます。その中に、一部固まったレジンも生成し得るので、それを除去するためのものです。

・タッパー(イノマタ化学、4個セット)

おそらく最低2個はあったほうが便利。造形物を置いて洗浄する用と、余ったレジン保管用に使っています。余ったレジンはそのまま最初に入ってた入れ物に戻す人の方が多そうですが。

・ビーカー(500 mL、IWAKI)

ろ紙で余ったレジンをろ過する際、いきなりタッパーに入れるのは難しいですよね。というわけで、一旦ろ液を受けるようのビーカーです。

以上、8点です。お値段は合計で5万円くらいです。

・その他、付属品

スクレーパー(黄色):造形物をビルドプラットフォームから取り外すときに、こそげ取るようにして使います。

ろ紙(漏斗としてそのまま使える):9回分が付属しています。

計量カップ:100 mLしか入らないので、別にビーカーを買うのがおすすめです。

USBメモリー:3Dプリンターに直接さすためのものです。初期データとして、ELGOO社が用意してくれた3Dデータが入っていますので、動作確認に使えます。

ツールセット:ビルドプラットフォームを取り付けるためのねじ回し用工具などが入っています。

シリコーンゴム:フタの縁に取り付けることで、フタと3Dプリンタ本体を密着でき、レジンの匂いを閉じ込めることができます。

全体像

これだけたくさんの購入品がありましたが、割とコンパクトに収まりました。3Dプリンターの赤いフタは何度も取り外し・設置を行いますので、上側にそれを妨げるものがない方が良いです。

起動チェック

基本的な設定を行った後、UVランプが点灯するかを確認します。

具体的には、ビルドプラットフォーム取り付け→位置キャリブレーション→UVランプ点灯、のこれだけです。マニュアルに書いてありますので詳細は省略します。

位置のキャリブレーションは、A4の紙をビルドプラットフォームとUV照射面の間に挟んで行います。この工程、原始的な気もするけれど、逆にどこにでもある紙を使うだけでキャリブレーションできるようにした技術者は偉いなと思ったり。。。(; ・`д・´)

最後、「Tool」の「Exposure」から「Next」を選択するとUV照射をONできます。

点灯!普段ラボで使う365 nm光とは違って、青みが強いというか、やはり410 nm光だなって感じがしますね。

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